8月到来!!
8月がやってまいりました!
日傘を活かしつつ、生き物調査エンジョイしてください!!
さて、気候変動探偵局で特に注目しているのが、セミの情報!
気候変動でセミの分布がどうなるのかを、調査しています。
セミと気候変動の調査は、
長野県環境保全研究所が2017年に、「長野県における 5年間のセミの抜け殻調査
一気候変動が身近な生き物に及ぼす影響を評価する試みとして一」という論文を発表しています。
論文では、
2012~2016年の5年間のデータから、セミの分布状況や年次変化を示し、各種セミの抜け殻数と気候条件の相関関係を基に年次変化の要因を考察しています。
この結果、エゾゼミは標高 700m以上の涼しい調査地点で確認され、ニイニイゼミは標高700m未満の暖かい調査地点で確認されています。
生息分布だけではなく、標高によっても分布が変わってくるようです。
また、同じ観測地点でも、
松本会場ではエゾゼミが、長野会場ではニイニイゼミが、それぞれ減少傾向にあるが、長野・上田・松本の3会場ではミンミンゼミが増加傾向にあったという結果も出ています。
長野・上田・松本の3会場では、ミンミンゼミの抜け殻数と5月の月平均気温に有意な相関があったそうです。
つまり、5月の平均気温が高かったために、ミンミンゼミが多かったという結果になりました。
調査の時期によって、発見される抜け殻の種類も変わってくるそうで、これまでにセミの調査してくださった方も、同じ場所で同じ木にいるセミをもう一度調査してみてください!!